住宅ローン滞納とその解決策

高野義憲

昨今は、リストラやボーナスカットなどにより、住宅を購入した時と収入状況が一変し、住宅ローンの返済が厳しくなってしまった方も増えています。
以下に、様々な状況に応じた解決方法などを簡単にご紹介しております。
ただ、それぞれの家庭の家計状況によって、解決への道筋はそれぞれ違ってきます。

住宅ローンは、3カ月滞納すると法的な手続き(競売手続等)に入っていく可能性が出てきます。
できれば滞納する前の段階で、なるべく早めに専門家に相談する事が大事です。

ただ、誠に申し訳御座いませんが、現在は人手不足のため、債務整理等業務については新規の受付を控えさせて頂いております。
以下は一般的な手続きの説明として、ご参考頂ければ幸いです。 

解決に向けた各種の手続き

住宅ローン以外にクレジットやキャッシングなどの借り入れがあり、その返済が厳しくなっている方につきましては、住宅ローン以外の借り入れについて 任意整理 、あるいは 個人再生手続 を利用し、月々の返済額を減らすことで解決できる可能性があります。
クレジットなどの債務整理をすると、住宅ローンも一括請求されて売却せざるを得なくなると思われている方も多くいらっしゃいますが、住宅ローンじたい月々きちんと返済している限りそのような事はありません。
むしろ無理をして支払いと借り入れを続け、住宅ローンの返済まで苦しくなる状況に陥る前に、対処をしておくべきかと思います。

昨今は、リストラやボーナスカットなどにより、住宅を購入した時と収入状況が一変し、住宅ローンの返済自体が厳しくなってしまった方も増えています。
返済が厳しいとはいっても、それぞれの方で状況は様々です。
借換えをすることで対処が可能な方、銀行と交渉してリスケジュールすることで返済を続けていく事が可能な方もいらっしゃいます。
返済を続けていく事は難しい方の場合も、売却する事で完済できる方、完済はできない(オーバーローン)が 任意売却が可能な方、 競売手続 が最終段階まで進んでしまっている方など、やはり様々です。

ただ、それぞれの状況や段階に応じて、必ず解決をする方法があります。
とりあえず足りない分をカードローンやキャッシングで補って凌いでいると、自転車操業の様に返済に追われる様になってしまいます。
専門家に相談をして家計状況から見直していくことが、生活を立て直すために重要です。
 

借換え

金利が高かった時に購入されて、そのままずっと借換えをしていなかった場合には、今の低金利で借り換えをすることである程度生活が楽になる可能性もあります。
例えば、住宅金融公庫(現在の住宅金融支援機構)の借り入れは、基本的に利率が11年目から年4%になっており、その時期に借換えをする方も多くいらっしゃいました。
そのまま返済を続けている方は、今の低利で借り換えをすれば、月々の返済が2~3万円減る可能性もあります。毎月の生活に及ぼす影響は小さくありません。
ただ、現在の残額や利率の差によって人それぞれ全く違い、また、借換えをするにも手数料や登記料などかかりますので、実際に金融機関へ行ってシュミレーションを出してもらわないと分からないところではあります。
 

リスケジュール

銀行へ相談に行き、ボーナス返済を無しにする、しばらくの間利息のみの支払いにしてもらうなどお願いすることも可能です。
ボーナス返済分の金額は大きいため、ボーナスが急にカットになって滞納してしまっている場合、早めに銀行へ相談に行って、以後ボーナス返済を無しにして月々の返済を増やすなどの返済計画の見直し(リスケジュール)をした方が良いと思います。
ただし、月々の返済が増えても大丈夫な場合に限ります。
また、リストラで無収入あるいは失業手当のみとなってしまい、住宅ローンの返済が難しくなった場合、銀行に相談をして一定期間利息のみの支払いにしてもらえる可能性もあります。
ただし、返済総額を減らしてもらえるわけでは無く、先延ばしにするだけではありますので、数ヶ月程度で収入が元の水準に戻る可能性が低ければ、解決には至らない事にご注意下さい。
 

自宅の任意売却(オーバーローン)

自宅の任意売却(オーバーローン)については、別ページに記載しています。

 

無料相談・お問い合わせ